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お盆号2022.12.15
人同士の繋がり
今年も1年の半分が過ぎ、早くも後半戦、お盆が近づいて参りました。お盆は、亡きご先祖様を1年に1度ご自宅へお迎えし、皆様と共にお過ごし頂く大変貴重な機会です。
何かと気忙しい現代社会の中で、様々な伝統行事が縮小され、社会の有様はこの半世紀ほどで急激に変化をして参りました。人同士の繋がりは煩わしいという一面のみが重要視され、弱体化し、生きていく為に必要な資源は、すべて貨幣を通じて得るモノとなりました。未だ、失われた30年から脱却できていないわが国ではありますが、大昔に比べれば、遥かに経済的には豊かになったはずです。しかし現状は、生きる為に必要な資源を、すべて貨幣を通じて得るという社会構造になり、人との繋がりを疎かにしてしまいました。そして今、生きていく為にはいくらお金があっても足りないという現実と、いざ困った時に誰も頼ることが出来ないという“孤独”に、私たちは悩まされています。
人間一人では生きていけません。今の自分があるのもご先祖様たちがいたからです。同じように、今の自分がいるのは、人間社会で繋がりを持った多くの方がいるからです。お盆にご先祖様に手を合わせるという事は、報恩の心を育む大切な一歩です。どうかその報恩の心を、ご先祖様と共に、この世で縁のあった皆様にもお向け下さい。「繋がりを大切に…」
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